杉内 WBCブルペン秘話 電話が鳴ると心の中で「ダルビッシュ、呼ばれて」


WBCに3大会連続出場した杉内
 ◇歴代侍の金言

 3月に行われる第4回WBCで、世界一奪回を目指す侍ジャパン。そのためには何が必要か。過去のWBC戦士らによる「歴代侍の金言」を15回にわたって紹介する。第1回は日本で唯一、3大会連続出場した巨人・杉内俊哉投手(36)。

 2度の世界一の喜びも、準決勝敗退の悔しさも、全て覚えている。日本で唯一、過去のWBC3大会全てに出場した杉内は「やっぱり雰囲気は違う。国対国の勝負ですからね」と実体験した重圧を振り返る。

 3大会で計10試合に登板したが、役割は全て中継ぎ。ソフトバンク、巨人では先発の柱としてチームをけん引してきた左腕に、戸惑いはなかったのか。「選ばれたことがうれしかったし、調整が難しいとは思わなかった。むしろ、短いイニングなので、入りやすかった」。日本のために、こだわりは捨てたという。

 09年の第2回大会が一番の思い出だ。「ダルビッシュが準決勝から抑えになった。試合の終盤は2人でよくブルペンで投げていて、電話が鳴ると“ダルビッシュ、呼ばれて”と思っていましたよ」と笑って回想するが、決勝の韓国戦を含め5試合に登板し、6回1/3を無安打無失点。連覇に貢献した。

 毎大会、話題に上るWBC球への対応策についても口を開いた。「米国に行くと日本よりも乾燥しているので滑るし、球の大きさもバラバラ。ただ、曲げる系は投げやすい。僕はスライダーが一番投げやすかった。それは人によって変わると思うので、自分で見つけていくしかない」

 今年の1次ラウンド初戦の相手はキューバ。自身は09年に準決勝進出をかけた同戦で3回を完全に封じ、初セーブを記録した。「スライダー系は強いけど、カーブとかフォークとか縦の変化には弱いと思う。後はベンチからのサインの伝達というか、そこも気にしていかないといけない相手」と対策法を伝授した。

 「僕は日本の野球が一番だと思っている」と杉内。侍の後輩たちを信じている。 (川島 毅洋)